小さな配達人

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だが、良い金属を使っている……。 「あ、そうだ………ところでケーキは好きかな?」 唐突にケーキの事を思い出した。 「へ?ケーキですか……………今はお仕事中なんで」 「ならこれも仕事だ、遠慮しなくてもいいよ」 少女は顔を朱く染めながら「…じゃあ…少しだけいただきます」と言った。 「君、名前は?」 何となく気になったので聞いてみた。 「守屋玲奈……”まるむし”です」 「玲奈ちゃんか………俺は大杖晃、呼び方はなんでもいいよ」 玲奈が少し考え込み少し、躊躇いながら言う。 「……じゃあ、晃さんって呼んでいいですか?」 そして二人はケーキ店に向かった。
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