小さな配達人

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簡単に言うと変人だった。 彼女はケーキ店の看板の前であぐらをかいて下着をさらけ出し、何かの作業をしていた……。 「なにやってるんだ?」 たまらず晃は尋ねる、すると彼女は俺を睨み付けてきた。 「見て分からないのか?」 「分からないから聞いてるんだ………周りから見たらただの変人だ」 すると彼女は「これだから人間は嫌いなんだ……」と呟いた。 「……ネジを作ってるんだ、外れていたのが気になってな」 作る?ネジを?……って、このつなぎ……西中央支部のじゃないか。 なるほど、この変人っぷりも頷ける。 特環西中央支部は変人が多い事で有名なのだ。
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