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窓の前を二人の少年が走り過ぎて行く。
(……なんでこんな時に!)
追い掛けている少年は手にゴーグルを持っていた、特環の愛用品だ。
「これお代、すぐに戻ってくるつもりですけど一応置いときます」
路地裏を二人の少年が走っていた。
「おとなしく掴まれ、この野郎っ!」
ゴーグルを持った少年が言う……その少年の傍に異形の怪物が現れた、クワガタのような姿をしている。
逃げる少年は何も言わず走り続ける。
(くそ、なんで……僕は、ただ自分の夢を言っただけなのにっ)
少年が止まり人間大のバッタが現れる。
二人の虫が飛び出そうとした……
「その勝負、少し待ってもらえるか?」
路地裏を入り口に晃は立ち、そう言い放った。
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