プロローグ

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(…少年は七号ってとこか?) 特環では局員の強さを号指定で表している。 十~から一号の順番で、強くなっていく。ランク外資の虫は無号指定と呼ばれ、号指定は虫憑き全体で数%しかいない。 ちなみに晃はその号指定虫憑きの中でも上位である三号指定だったりする。 「へっ、やる気になったか……だが火種六号の俺様に勝てると思うなよ!」 予想が外れた、少年は中々強いらしい…………だが、三号指定と六号指定では勝負にもならない。 晃は無言でムカデを腕に巻き、先端に置いてあった花瓶を巻き付け、ムカデを少年に向かって飛ばした。 少年はクワガタで上へと弾き飛ばす。中々いい動きだ。 「何処狙ってんだ、俺様はこの後広場に新しい装備を取りにいかなきゃならないんだ」 聞いてもいないのによくしゃべる少年だなぁ、と思いつつ、花瓶を落とす。 「少年、上」 晃がそう呟くと同時、少年の頭に花瓶がゴンッ!、と鈍い音を立てて直撃した。 「何だ…と……」 最後にそう言い少年は失神した。
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