小さな配達人

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「…………また一人?たまには友達とどこか遊びに行かないの?」 少女は窓から身を乗り出して隣の家の少年に言った。 「うるさいなぁ……って!危ないからとりあえず部屋に戻れっ!」 時既に遅し、少女は窓と窓をまたぎ、俺の部屋に入ってきた……… いつからか、守りたいと思うようになった……この少女を。 少女が少し悲しそうな顔をし、口を開く…… 「……ねぇ虫憑きって知ってる?」 この時からだ、歯車が大きく狂い始めたのは……
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