小さな配達人

3/18
前へ
/284ページ
次へ
とりあえず、逃げてた少年には友人のところに行くよう言って置いた……後は装備か……まあ広場に行ってみるか。 誰もいない広場で待っているとアタッシュケースを持った一人の少女が向かってきた。 「あの……ここの支部の方ですか?」 十二、三歳の女の子だ、はっきり言って可愛い部類に入るだろう。 「ん……ああ、そうだよ」 とりあえず嘘をつき、相手の反応を探る。 「それで装備は?」 「はい、これです」 笑顔で少女がアタッシュケースを差し出した、とりあえず中を見てみる。 「これは……?」 中には膝、肘当てが入っていた………なぜ? 「えっ、あなたが作るようにいったんじゃなかったんですか!?……そう聞かされてたんですけど」 少女の顔を疑問符が浮かぶ……成る程、あの少年の趣味か。
/284ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加