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「ここに十字の印が…」 ジャンヌの静かなひと声でみんなは我にかえった。 「あ…あぁ」 口が半分あいたまま抜けた声で返事をしたベルトランに、ジャンヌは不思議そうに見返した。 「どうかしたの?」 「い、いや たしかに…はい、ありますね」 なんとなくその剣をはっきり見ることがやっとできかけていた事をごまかしながら答えた。 たしかに刀身には十字架が鍔方向に5つ貫彫りされている。
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