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「しかし
何か…ものすごい剣ですね」
ジャンもやっと気がはっきりしてきたようだ。
「ジャンにはわかるんですか?
私にはいまいちよくわからないのですが…」
すこし首を傾げながら聞いた。
「ジャンヌはこの剣を見てどうもないんですか?」
ベルトランは驚いて聞き返した。
「?
いえ、これといって。
やっぱり2人とも変だよ?」
ジャンは一呼吸間をおいた。
「ジャンヌにはなんともなかったようですね。
我々は何やら妙な衝動にとりつかれたようです」
「妙な?
私にはそういうのはありませんでした。
ただどこかで見たような感じはするんです。
それ以外は別に感じるところはありません。
剣はあまり好きじゃないし…」
そういうと刀身を鞘に納めて立ち上がった。
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