プロローグ

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(どうして私はこんな森の中をひとりで歩いているんだろ?) ふっと少女は自分に問いかけた。 1人で遊んだり物思いに耽るのはいつものことだ。 しかし、母からはけっして森に入ってはいけないと常々言い聞かされている。 しかも今はたったひとりで目標も曖昧なままさらに奥にいこうとしている。 いつもなら絶対こんなことはしない。 (幽霊にでもひっぱられているのかな?) いまさらながらそんなことを感じていた。が、止まることなくどんどん奥へあるいていった。
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