プロローグ

2/5
3468人が本棚に入れています
本棚に追加
/326ページ
朝起きたら 雪山のてっぺんに居た いや、めっちゃ寒いんですけど…… 既に手足の感覚が無い 鼻水が出た瞬間に凍って、呼吸が辛いし 現状を把握しようと崖の下を見ると、クシャルダオラの抜け殻があった なるほど、ここはモンスターハンターの雪山フィールドか あっさりと納得する 普通なら『薬キメ過ぎて幻覚見ちゃってる?』とか『どうやって現実(正気)に帰ろう……』とか『この世界でやってけんのかな?』って感じに思考が廻るはずだろう だけれども だけれども 下でティガレックスが徘徊してます 絶望とは如何なるものかを知った 考えてみてほしい 極寒の雪山に居るってだけでも死が見えるのに、更に巨大な恐竜に出くわしたのである 絶望でまともに思考が働くはずがない 頭の中で謎の声が『凍死する? それとも恐竜の餌になる? Which do you like?』って問いかけてきた 死ぬしかないのかよ っていうか眼が覚めた瞬間死亡フラグかよ 理不尽すぎるよジーザス どうすればいいのか こうしている間にも吹雪が俺の体温を奪っていく 早く現状を打開する手を思いつかなければ…… …………! そうだ! 飛び降りれば良いんだ!! モンハンのハンターはどんな高いところから飛び降りたって平気じゃん! おお、俺って頭良い!! という訳でティガレックスの頭上を跳び越すような勢いで思いっきり雪山の頂上からジャンプしてみる I can fly!!! 信じれば空を飛べる!!! リザルト:全身複雑骨折、地面の返り討ち
/326ページ

最初のコメントを投稿しよう!