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   秋護は当然の挨拶をして電話に出たが、返ってきたのは当然ではない言葉だった。 『では、早速問題です』 「ちょっと待て。早速過ぎやしないか?朝の挨拶くらいしてみたらどうだ?」  と言う秋護の提案は無視して向こうの声の主は続けた。 『いつも戦わずにして負けてしまうのは何年生でしょう?』 「しかもなぞなぞかよ」  とツッコミをいれてはみたものの、答えの見当もつかず、お互い黙ったまま時は流れて十秒後。  
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