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まだ梅雨があけきっていないのか、七月も半ばに差し掛かっているその日は土砂降りだった。
何故大雨なのに土と砂が降って来るのかという日本語の謎を考えながら、秋護は傘をさして歩いていた。
水溜まりを踏む度に秋護の靴に染み込んでくる水が、更に染み込んで気持ち悪さの相乗効果を生み出す。
…そうか…
亜紀ちゃんは持田が好きだったのか
普通に行くよりはかなり遠回りになる朝の登校の路を行きながら、秋護はやはり亜紀のことを考えていた。
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