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始業時間まではまだ随分あるせいなのか裏道を歩いているせいなのか、どちらにせよ、秋護の他の学生は皆無だった。 ったく、冬彦の奴 よくも朝っぱらから 憂鬱なこと教えてくれたよな そんなことなど知る由もなく降り続ける雨の音が、秋護の心を更に鬱に染めていく。 はぁー と秋護が重い重い溜息をついたその時だった。 「ん?」
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