第十四章

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レン「俺は夢を見た… 全てが崩壊する、そんな夢だ…」   杏「レンはそれが本当に起きるものだと思ったのよ。だから、自分の命を犠牲にしてまでこの世界を護ろうとした」   レン「でも、俺の護れるものって少ないんだな」   レンは悲しそうに言った   レン「でも、俺は悔いはない」   アリス「あの龍神王ってやつは私たちを殺しに来た訳じゃないのになんでレンだけ!」   アリスは目に涙を溜めながら言った   レン「俺は、未来を変えた」   アリス「え?」   レン「本当は、皆死ぬはずだった」   杏「確かにそう言ってたわね」   レン「龍神王は、俺を殺したあと、全てを消すために魔法を使うはずだった。でも、俺は龍神王に勝った。なぜなら、俺は契約をしたからだ」   杏「レンは私と契約なんてしないはずだった。でも、したから未来が変わった」   アリス「レン…」   アリスはもう泣いていた   それは真弥も優美も同じであった   真弥「お別れなんて……嫌だよ……」   優美「…いかないで…」   レン「無理なんだ。もう、時間も少ない」   レンは皆を見ていた…   悲しそうに… そして、辛そうに…
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