第十四章

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アリス「そんな…」   レン「もうほとんど感覚がない…」   真弥がいきなり抱きついてきた   真弥「わかる…」   レンは真弥の言葉に顔を横に振った 真弥はレンから離れた   レン「杏」   杏「………」   杏は声を出さずに泣いていた   そのため、返事をすることが出来なかった   レン「お前、俺が消えてから1年たったら爽香のところに行け」   杏「なん、で…」   かろうじて返事をした   レン「理由は、まだ言えない」   杏「…あっそ」   杏は顔を背けた   泣いている顔を見られないように…   レン「意外に早かったな」   レンの体が透けていた   優美「……!」   真弥「レンくん…」   アリス「レン…」   爽香「時間、なのね」   ルイ「一緒にいられると思ったのにまたお別れか。ずるいよ…」   レン「皆、すまない」   アリス「謝んないでよ…」   真弥「そうだよ…」   皆凄く悲しそうな顔をしていた   そんな皆を見て、レンは声をかけた   レン「俺は、短い時間だったけど、皆に出会えて、皆と過ごせてよかったよ」   レンは微笑みながら言った
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