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それからルドルフは、おじいさんを見つめます。 随分と永い間、この人といたものだな。 私も、この人も、すっかり歳をくってしまった。 おじいさんは、微かな寝息をたてて、眠っています。 ゆっくり、ゆっくり、体を上下させながら。 毎朝おじいさんを起こすのは、ルドルフの日課になっていました。 でも、なんだか今は、このままゆっくりした時間に浸りたいと、そう思います。
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