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「それはお世辞かい?秀吉
僕にそんなこと言わなくても・・・」
「世辞ではない。我は誠の心からそう思うておる。」
"誠の心"・・・その言葉のなんと重いことか。
だけれども、その重みがとても嬉しい。
「秀吉・・・」
じっと秀吉を見つめる。
優しい視線が半兵衛に向けられていた。
さらりと頬にかかる髪を撫でる手がそのまま頬を包む。
「半兵衛、我はおぬしのおかけで今ここにおる。これからも我の傍らにいてくれるな。」
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