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今年の夏、パパが死んだ。
サンタの仕事が終わりほっとした時ソリから転落。
物語だったら軽く笑い者だった。
けどパパは意識不明でそのまま起き上がることはなかった。
要するに冬からずっと植物状態だった。
そこが物語と現実の違い。
でも、パパは意識不明でもなぜか笑顔だった。
だからあたしは泣いちゃいけないと思った。
だから、あたしは泣かないよう努力した。
結局あたしはパパが意識不明だと病院から電話が来た日しか泣いていない。
泣くかわりに泣きたい時は笑顔を顔にはりつけた。
もう最近は全然平気になったけど最初らへんはすごくつらかった。
そしてパパの死が身内の中でおさまった頃、ママが一つの問題に気がついた。
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