約束

2/2
前へ
/48ページ
次へ
ミキが言った。 『まだ待ってるの?無駄だって。そろそろ行こうよ。』 私は首を縦に振らない。 もう少しだけ…。 あと30分だけ…。 そしたら、もう、諦めるから。 ミキは小さなため息をついて私の横に座る。 本当はわかってる。 ココにいてもアノヒトは来ない。会えない。 でも…。 約束したから。 来ないとわかってても。 会えないとわかってても。 約束したから…。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加