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「椎名さんは、ラストまでありますよね?私たち用事を済ましてから居酒屋入るので合流してくださいね」
晴が、にこやかに言ったのを聞いて翔子は更にひきつる。
晴が私に用事があるのは大概プレゼント選びだ。
椎名さんへのクリスマスのプレゼントを付き合わされるに違いない。
しかも10時から椎名さんが来て、それから最低終電の時間まで逃げられないとしたら……
朝から憂うつだ…。
「わかりました、なるべく早く行く様にしますね」
「待ってます」
会話が終わると晴が戻って来た。
「…と言う訳で宜しくね」
「せめて事前報告が欲しかった……」
「まぁ、細かい事は気にしないで」
鼻歌歌いながら、作業する晴を見て、翔子はため息を付いた。
これも友達の為だ。
一肌脱ぐか……。
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