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嫌われている様に思われる態度を取っている、わたしが悪いんだろう。
「…気を付けます」
椎名は、ん?と不思議そうな顔を此方に向けたが、直ぐに視線を前に戻した。
その視線の先は目的地。
「じゃあ、お願いします」
「は?」
言葉の意味が分からず、思わず素が出る。
「僕は顔、バレてますから。本田さん、行って見てきて下さい」
「わたしが1人で、ですか?」
「はい。僕はここで待ってます」
何という悪魔だ。自分では行けないから、私を使う気だ。
仕方なく祥子は、店に足を向けた。
店の自動ドアが開く。
「いらっしゃいませ」
直ぐに店員の声がした。
店員は、清楚なお姉さんで、どこか晴と被る所がある。
まぁ、晴は高飛車なお嬢様だけど。
中はクリスマス前という事もあり、クリスマス仕様になっといる。
大幅にうちと違う所は見受けられない。
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