イブ4日前

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強いていうなら、此方の方が、デザイン性が高い…と言う位か。 うちの店のものは、シンプルなものが多いので、好みによる違い。 「良かったら、お手に取ってご覧になって下さいね」 先程の店員が、いつの間にか側によってきていた。 「わかりました」 買う気はないから、ここら辺で退散したい。 祥子が、出口にチラリと視線をやった時、 「同業者の方ですよね?」 冷や汗が出た。 バレてるとは思わなかった。 祥子は、観念したように、笑うと店員に視線を合わせる。 「バレましたか」 「分かりますよ、同じモール内のショップさんなんですから」 ネームプレートをよく見ると、名前の上に店長とかかれていた。 「すみません」 怒っていると言うよりは、悪戯を発見した時の様な顔をしている他店舗の店長。 でもここは素直に謝っておくべきだ。と、祥子は判断した。 「椎名君に頼まれたんでしょ?」 「あ…はい。あの、知り合いなんですか?」 椎名と言う名前が出た事に、驚いた。 「ええ、同じ大学だったから」 顔がバレてるって、そういう事か。
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