『自分』

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「巧一」 俺の隣りに座っている真弥が呟くように言う。 「何?」 ここはあの『集まり』時に使っていた公園のジャングルジムの上だ。 俺達は二人でそこに座りバナナのように薄くなった月を眺めている。 別に良い雰囲気とかそういうのは無いただ俺達は夜に輝く月を眺めているだけなのだ。 「前から聞こうと思ってた…これから…どうするの?…」 真弥は2カ月前と比べると大分変わった。 まず、あのフードを取るようになった。 それから俺に限ってだがそれなりに喋るようになった。 クリエイターの消滅が彼女を変えたのだろう。
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