『自分』

4/4
前へ
/153ページ
次へ
「取りあえず『屍』が言うとうりどこかに配属されるまではこのままでいようと思う」 俺は月を眺めながら答える。 「その後は?…」 「そうだな…出た所勝負で行くよ」 俺が答えると真弥は俺の顔を見て少し笑った…ような気がする。 (そんなに変か?) 「そろそろ…行こう…」 そう言って真弥は俺の手を取って一緒にジムから降りる。 そろそろ『屍』の集合場所に行かなくてはならないのだ。 「キレイな月だ」 着地した後、俺は月を見上げて呟く。 「そういえば…あの日は…月がなかったね…」 「ああ…」 「行こう…」 俺達は目的の場所に向かうべく三日月の夜に飛んだ。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

154人が本棚に入れています
本棚に追加