第四章・―一件落着―

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 玄櫂達から背を向けていた悪魔が、首だけを百八十度回しながら不気味な笑みを浮かべたのだ。 「コロジてやる……」 「ーー何!?」  あまりの光景に、柄にもなく驚いてしまった玄櫂の動きが一瞬止まる。  悪魔は首をくるくると回しながら玄櫂の腕を掴み、もう片方の腕で真っ黒な炎を顔面へと吐き出した。 「うわっ、なにす……!」  避ける間もないと、それならばいっその事攻撃を真正面から受ける衝撃に備えようとほんの少し身体を引く。  そして、玄櫂にしては間抜け且つ非常に情けない言葉が飛び出てきたのだ。 「もう駄目だぁぁぁ。俺は死ぬぅっ」 「止まりなさいっ」  しかしたった一言で、やってくる筈の衝撃は止められた。 「あぁぁ……」  それでもしばらくは情けない声が止む事はなかった。  それで仕方なく、遠慮勝ちに敦象が声をかける。
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