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グレンは迷う事なく城に向かった。
ローマ宮殿をそのまま物にしたような神秘的な城だった。
門から100mくらい庭を歩き、城の扉の前に来た時扉は勝手に開きグレンを招き入れた。
グレンはその時初めて、自分の町の不思議さを思い知った。
扉が自動で開く事、電気が勝手に着く事、それは全て自分の町での事柄を生でその場面を体験したかのようだ。
いつも知らないうちに、電気は付いていて、扉はいつも開放的に開けっ放しになっている。
その状態しか見た事の無いグレンにとっては、普通の人より驚きは少ないかもしれないが、十分な驚きを見せていた。
グレンは不安そうに後ろから付いて来た男を見ると、
『どうしました?旦那様がお待ち兼ねです。さぁ…』
とグレンの手を優しく掴み、城の中へと招き入れた
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