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曹操「はははははは!
この曹孟徳の誘いを断る者は劉備以来久しくいなかった。
よかろう!
今回は引き下がる。
だが忘れるな!
この曹孟徳…手に入れたいものは何としてでも手に入れる!」
曹操は天趙に向かって宣言した。
いつか天趙を手に入れると。
天趙「その言葉…よく覚えておきます。
それでは、失礼させていただく!」
天趙は曹操に拝礼すると袁紹を一瞥し、自軍をまとめ戦場を後にしようとした…
その時である!
天趙「曹操殿?
これは何の真似です?」
天趙達の前に立ちはだかったのは、曹操軍近衛騎馬隊であった。
曹操「お主達のこれからを祝して騎馬の道をつくろうと思ってな…」
曹操はそう言うと徐に右手をあげた。
すると天趙達の前に立ちはだかっていた騎馬隊が左右に分かれ一本の道を作り出した。
正に騎馬の道である。
天趙「曹操殿、ありがとうございます。
いずれまたお会いしましょう。」
天趙はそう言うと馬を走らせた。
天趙の後に続く精鋭騎馬隊…
それを率いる天趙軍四天王達にも笑みがこぼれていた。
天趙は遂に独立し天下へと飛翔しはじめたのである!
時に西暦200年・冬が終わり春が到来しようとしていた一日であった…
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