クリスマスの奇跡

その手紙はひときわ古ぼけていて、ぽつんと寂しく置いてありました。

サンタさんはそれを手に取って読みました。

それは幼い字でこう書いてありました。

“サンタさん僕ちゃんといい子でいます。
ほかのものなんて要らないから

だから

天国へ行ってしまった
お母さんを返して下さい。”