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「うわっ 嘘だぁ!?」
湧一がかな切り声をあげる
2人は とあるレースゲームをしていて 湧一が啓介に大差をつけていたのだが 操作ミスでゴール直前 壁に激突 あえなく抜かれて 負けてしまったのだ
「バーカ 詰めが甘いっちよ」
「クソが これで4連敗目」
「そろそろ 帰っどかいねぇ」
「勝ち逃げか？」
笑いながら啓介が返す
「勝ち逃げよ それに 微妙に目がダレた」
「んだね」
愛車のアルテッツァのキーをジャラジャラ鳴らしながら こたつの上から 折り畳まれた紙を取り ポケットに滑りこませる
「んじゃ 帰っで」
「バイバイ」
靴を履き そのまま啓介は帰っていった
湧一はこたつの下に落ちていた 折り畳まれた紙きれをクシャクシャに丸めて ゴミ箱に投げる そして 啓介に荒らされた こたつの上を片づけはじめる
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