サンタ計画

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「そうだ 湧一 お願いがある」 「何ですか?錦城さん」 「うちの娘の サンタをやってくれない?」 「サンタですか!?」 12月も中旬にはいり日本列島南端の温暖なこの地域でも 外にいると耐えがたいほどの寒気に襲われるなか 夜中の山道の一角で無謀にも あぐらで地面に座りながら 20代中盤と10代後半の男が2人で話している 「そっ 少し前に 今年で3才になった娘がいるって言ったじゃん その娘が 保育園で いよいよサンタの存在を知ってさぁ 今年から プレゼントあげようと思って」 20代中盤のこの男 錦城こと 錦城 透知は 湧一に 娘のサンタ役を頼みこむ 「別にいいですけど 何します?」 この サンタ役を引き受けた10代後半の男 湧一こと 寸村 湧一は寒そうにしながら 錦城の頼みを聞きいれる
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