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「サンタさんは いい子にしか来ないんだって 綾乃にサンタさんは来るかなぁ~」
ここは錦城一家の自宅 3人でクリスマスディナーをたしなみながら 錦城は3才になる娘の綾乃にサンタについて振る
「ぜったいくるもん!!」
口の周りにアメリカンドックのケチャップをつけながら綾乃が錦城に噛みつく
「綾乃はいい子だからちゃんと来るもんね~」
「くるもんねぇ!」
「どーかなぁ」
笑いながら錦城が返す プレゼントは さっき トイレに行くふりをして寝室の枕元に置いてきた あとは湧一が来るのを待つだけだ
『8時30分過ぎ そろそろ湧一が 鈴を鳴らす頃だな』
間違っても 湧一が来るまでに 寝室に行かないためサンタの話しを長引かせ 綾乃が動かない様にする
「シャンシャンシャン」
外から微かに 鈴の音が聞こえ 綾乃はびっくり!?って感情丸出しの目で 手に持っていたフォークを落とす
「さっサンタさん!?」
「まだ外にいるかもよ?ベランダから出て確認したら」
綾乃は焦りながらベランダへ走る
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