終点

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どれくらいの間寝ていたのだろう。そしてここはどこだろう? 夏希は目を覚まして考える。 昨日よりは頭がスッキリしている。 おそらく、よく眠れたからだろう。 駅員「おお、起きたけ。」 記憶の中にある駅員が部屋の襖を開けて出てくる。 夏希「あ、どうも。あの、あなたは…?」 勇気はとりあえず一礼してから、その駅員に尋ねる。 駅員「あ~、俺はこの村の村長の村井元(むらいげん)だ。よろしくな。おめぇはなんてんだ?」 今時村とかまだあるんだなぁ、などと思いながら夏希は自分の名前を名乗った。 夏希「僕は夏希といいます。」 元「夏希か。ぇぇなまえだな。ん、お前随分、汗かいとるな?」 夏希は言われて気付く。 そう言えば、寝汗で服がビショビショだ。 元「そこの廊下さまっすぐいくと、風呂さあるから、入って来い。服は脱衣所にあるのを使って良い。話はそれからだ。」 そう言って元は隣りの部屋へ行った。
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