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秋「竜!!」
秋は釣りをしている人に手を振り、名前を呼んだ。
竜「おせーよ!!」
勢いよく返事が返って来る。
それに反応するように秋は歩きだし、夏季もそれを追った。
秋「悪いな。こいつと話してたんだ。」
ここまで来て、やっと秋が夏季を連れてきた意味がわかった。
遅刻の言い訳かよ!?
竜「あんたは…」
竜と呼ばれた少年は夏季の顔を見てなにか気付いたようだ。
竜「昨日駅で倒れてたひと?」
夏季「そうだけど…」
なんで知ってんの?
竜「やっぱ!?俺の親父さぁ駅員やってんだよ。そんで、昨日俺たちぐらいの年の奴が駅で倒れてたって聞いてたからさぁ。」
少し興奮気味に竜がいった。
夏季「なるほど。でも、よくそれが俺だって分かったな?」
夏季が言うと、竜は軽く笑った。
竜「小さい町だからね。見慣れない人はすぐ分かっちゃうんだ。こんなとこに来る人なんか滅多にいないしね。」
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