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最強の香水を身にまとう客がいる。その客が乗ればミラーを見なくとも乗務員は『奴が来た―』そう思う。区間便なら終点まで30分御一緒しなくてはならないo=(><;)。
客は初老で強烈なションベン臭さを持つ。
乞食だと思ったがここ半年普通に化粧をした女性を伴って乗車するようになった。しかも糊の利いたようなピシッとした白いワイシャツを着て。臭いも弱くなり安心したが寒くなり始めた昨日乗車した時にはまた異臭が始まった…(TひT)。
先輩がバス停の掃除をしていた時に女性がひとりバス待ちをしていた。そのときに雑談ついでに聞いたところ女性は奥さんでは無く友人らしい。しかも乞食まがいの男性は大手企業Y社(世界的にも有名な会社)のコンピューターエンジニアなのだという。
風体からは想像付かないが聞こえる会話をよく聞くときちんとした会話を節度をもった音量でしている。車内で機密垂流しで電話するバカ営業マンより遥かに利口だ。
しかし異臭には変えられない。強烈な臭いの老人はまた今日もバス停で待つ。
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