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江陵城
兵士
「卯恩殿。て、敵の数が分かりました!!」
卯恩
「そうか。どれ位だ。」
兵士
「約一万六千前後だと思われます。」
卯恩
「多いな。こちらの戦力は高々一万。城の守備に回すにしたって遊撃部隊は六千程度か。」
卯恩が悩んでいると、紫黄がやって来た。
紫黄
「どうだ?敵の数は分かったか?」
卯恩
「あぁ。しかしまずい事になった。」
紫黄
「????」
卯恩
「数では六千ぐらい敵が多い。」
紫黄
「それがなんでやばいんだ?」
コイツバカだ。
紫黄
「たった六千だろ?そんな奴等、俺が叩き潰してやるって!!」
卯恩
「簡単に言ってくれるなぁ。戦はお前が思っているより単純じゃないぞ。」
卯恩は溜め息を吐きながら呆れている。
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