1章 1節 紫黄の旗上

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江陵城 兵士 「卯恩殿。て、敵の数が分かりました!!」 卯恩 「そうか。どれ位だ。」 兵士 「約一万六千前後だと思われます。」 卯恩 「多いな。こちらの戦力は高々一万。城の守備に回すにしたって遊撃部隊は六千程度か。」 卯恩が悩んでいると、紫黄がやって来た。 紫黄 「どうだ?敵の数は分かったか?」 卯恩 「あぁ。しかしまずい事になった。」 紫黄 「????」 卯恩 「数では六千ぐらい敵が多い。」 紫黄 「それがなんでやばいんだ?」 コイツバカだ。 紫黄 「たった六千だろ?そんな奴等、俺が叩き潰してやるって!!」 卯恩 「簡単に言ってくれるなぁ。戦はお前が思っているより単純じゃないぞ。」 卯恩は溜め息を吐きながら呆れている。
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