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籠城するか、打って出るか、選択肢は多くはない。
他國に救援を求める手もあるが、今からでは遅すぎるし、第一あまり親しい関係ではない。
卯恩は頭の中を整理すればするほどこの戦がどれ程難しいか再認識してしまう。
紫黄
「なぁ卯恩。俺に騎兵を三千だけ、預からせてくれねぇか?」
卯恩
「何をする気だ?」
紫黄
「なぁに。ちょっと奇襲をかけてくる。敵はバカ丁寧に正面に構えてるだろ?東の森から近寄って行けばみつからねぇよ!!」
卯恩
「確かに、その方法なら成功するかもしれんな。」
紫黄
「良し!!話は決まった!!早速行ってくるぜ!!」
紫黄が準備に向かう中、卯恩はある事に気づく。
卯恩
「待て紫黄!!」
紫黄
「なんだよ?」
卯恩
「少し脅かしてやるだけだぞ。深追いは禁物だ!!」
紫黄
「分かった!!」
紫黄は馬に乗りその場を去った。
兵士達と合流し、東の森へと入って行く。
城に残った卯恩はある事に気づく。
卯恩
「報告の割に正面の敵が少ない!?・・・・・・まさか!!」
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