1章 1節 紫黄の旗上

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江陵城 ??? 「奴等め、遂にこの江陵にまでやって来たか!?」 鎧を来た男が兵舎の前に立っていた。 背丈は180以上はあると思われる。 ??? 「紫黄殿!!良かったここにいましたか。」 1人の兵士が駆け寄ってくる。 紫黄 「どうした?そうぞうしいじゃねぇか。」 兵士 「太守殿が呼んでいます。すぐに江陵城まで来て頂きたい!!」 紫黄 「おっ、そうかそうか!!分かった。すぐに向かうと太守殿に伝えてくれ!!」 兵士 「わ、分かりました!!」 兵士が城に向かって消えて行った頃、紫黄はまだ城下町をうろついていた。 紫黄 「まだ昼だってのに、太守殿も忙しいのかねぇ。」 と、団子を一口。 紫黄 「まぁ、なにはともあれ飯が先だよなぁ。」 と、団子をもう一口。 ??? 「招集命令が出ているのにお前は呑気だなぁ。」 紫黄が団子を食べていると後ろから肩を軽く叩かれた。 ビクッ!! 恐る恐る振り向くとそこには全身真っ赤な鎧を来たやさ男が立っていた。 紫黄 「なんだ、卯恩(ウオン)じゃねぇか。びっくりさせんなよ!!」 そう言って残りの団子をたいらげてお茶で流し込む。
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