1章 1節 紫黄の旗上

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卯恩 「アホゥ!!招集命令が出てるのに呑気に団子なんて食ってる場合か!!」 紫黄 「うっ!!す、すまん!!でもお前だってまだこんな所にいるじゃねぇか!!」 卯恩 「アホゥ!!俺は今しがた、呼びに来られたばかりだ!!ほら行くぞ!!」 卯恩は紫黄の手を引っ張って、茶屋を後にした。 江陵城 紫黄 「紫黄 周陽。太守様の招集命令により参上致しました!!」 卯恩 「同じく、卯恩 賢布。参上致しました!!」 城には2人の他にも多くの武将が集まっていた。 太守 「お主等を呼んだのは他でもない。黄巾賊の事じゃ!!」 太守が『黄巾賊』という言葉を発した途端に集まっていた武将達の顔がこわばった。 太守 「奴等は最近この江陵まで来て暴挙を働いておる!!そこで、お主達に黄巾賊討伐を命ずる!!」 一同 「!!!!!!!!」 太守 「近々、都の何進殿(カシン)達も黄巾賊の討伐に乗り出すらしいのじゃ。」 卯恩 (なるほどな。自分も手柄を立て、出世しようという事か。) 武将達は顔を見合わせて、ざわつきだした。 太守 「今日は以上じゃ!!吉報を期待しておるぞ!!」
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