1章 1節 紫黄の旗上

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紫黄 「俺は卯恩の事を唯一無二の親友だと思ってるんだ。な、頼む!!」 紫黄は頭を下げる。 卯恩 「・・・・・・・・・・ ・・・・・負けたよ。」 紫黄 「えっ!?」 卯恩 「全くお前という男は・・・・・・。まぁいい。それより、戦を始めるんだろ?だったら急ぐぞ!!とっとと敵の戦力を探らせろ!!」 紫黄 「お、おぅよ!!」 紫黄は走ってその場を立ち去る。 卯恩 「アホゥが!!・・・・・親友・・・・か。いいもんだな。」 この時、卯恩は死んでも紫黄を守ろうと決意した。 江陵からかなり離れた所に黄巾賊の陣があった。 指揮を執っているのはちょっと小柄の男だった。 ??? 「首尾はどうですか?」 黄巾兵 「ハイ!!問題なく進んでいます楽仙(ラクセン)様!!」 楽仙は張角直属の兵士で、黄巾賊の中ではかなり重要視されている人物。 楽仙 「出来れば戦いたくないな。」 ??? 「おぉ、楽仙。こんな所に居やがったか。」 楽仙に1人の大男が近づいてきた。 楽仙 「どうかしたのか順庸(ジュンヨウ)?」
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