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順庸
「なぁに、ちょっと偵察に出てきたもんだからよ。」
楽仙
「それで?何か情報はありますか?」
順庸は楽仙とは幼馴染みで一緒に黄巾賊に志願した男。
戦好きで、常に前線に赴き戦ってきた猛将。
順庸
「あちらさんは気づいたみたいだぜ。近い内に戦闘になりそうだ。」
楽仙
「そうですか。・・・・・・しかし早まってはいけない。まずは話合う事を考えよう。」
順庸
「おいおい。待てよ、相手はすでに戦の準備をしてるんだぜ!!先手を取り一気に制圧すりゃいいだろうが!!」
そのやり取りを見ていた兵士達。
黄巾兵
「あ~あぁ、また始まったよ。」
黄巾兵
「あの2人はいつもあぁだ。何かと言えば口論になる。」
黄巾兵
「でも結局は楽仙様にいいくるめられて従っちゃうんだよなぁ順庸様も。」
どうやら2人の口論はいつもの事らしい。
順庸
「でもよ!!相手は高々10000人前後だぞ。城の守りに3000か4000ついやしても、こっちに向かってくるのは7000くらいだ!!こっちは二万もいる。一気に片付ける絶好の機会だろうが!!」
楽仙
「し、しかし。張角様は争いを求めているのでは無く、争いを無くす世を作りたいのだ。出来る事なら穏便に済ませたいはずだ!!」
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