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静かになり辺りを見ると、野次を飛ばしてた人達も眠っていた。 カレはいなくなり、カレの親友は私の上で寝息を立てている。 私は身なりを整え部屋を出ると、トイレに行き吐いた。 みんな酔っていたから何も覚えていないはず、だから私も忘れよう。 なかった事にすればこんなに辛くはないはずだから。 ―コツコツコツ― 足音に身を竦めたが、トイレから顔をだす。 カレがいた。 私にお湯で濡らしたタオルを差し出し、頭をぽんぽん叩いて部屋へと戻って行った。
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