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そんな話をしていると道が4つに分かれた十字路にでた。三人はここから帰る道がバラバラである。
つよし「じゃ~な~たくや、ゆうた」
たくや「バイバイ」
ゆうた「バイバイ」
たくや「じゃ~な~ゆうた」
ゆうた「バイバイ」
一人になったゆうたはある場所に向かったそれは病院である。
友達にはオモチャを頼んだほうがいいと言われたが、今の彼は欲しいものなどなかった。おばあちゃんが元気になって退院してほしい、ただそれだけだった。
トントン、ガラガラ、ゆうたは病室の扉をノックして中に入った。
おばあちゃん「おや、ゆうた今日も来たのかい、ありがとうねぇ~」
ゆうた「おばあちゃん、僕サンタさんにお手紙だしたよ」
おばあちゃん「そーかい、なんて書いたんだい」
ゆうた「おばあちゃんが元気になるものをくださいって」
おばあちゃん「ゆうた、自分が欲しいものをサンタさんに頼むんだよ」
ゆうた「僕は、元気になったおばあちゃん以外、欲しいものなんてない」
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