プロローグ

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12月24日 19時51分、彼女は死んだ。 いつもと同じ寝顔のように、いつも僕の横にあった寝顔のように、とても優しく眠っていた。 ただ一ついつもと違うことは、彼女はもう二度と目を覚まさないということ。 僕に「おはよう」と笑いかけてはくれないこと。 いくら願っても、彼女は起きてくれない。 僕はただ涙を流し、立ちすくむことしか出来ない。 君と出会った日も今日と同じ、雪の似合う寒い日だった。
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