33人が本棚に入れています
本棚に追加
『ねえ、Uのすきなヤツって誰?』
はい?
この人は誰に話しかけているのだろうか…?
そう思って黙るあたしにアイツは再度話しかける。
『おい、ちょっと!!お前に聞いてんの!』
そういってアイツは笑いながらあたしの頭をツンッとつついた。
「はあ?あたしに聞いてたの?」
あたしはやっと気付く。
その横で夏子がささやいた。
『ゆかちゃん、小森だよ。小森 翔。』
「えっ!!!」
やだ喋りたくない…!
一瞬にして思ったあたしは
軽く受け流した。
「え~…。知らな~い。」
『なんだよ~。つまんね!!』
その後アイツはまだ何かを喋っていたけど
絶対友達になんかなりたくないと思っていたあたしは
無視をきめこんでいた。
そしてあたしたちは
中学生になった。
最初のコメントを投稿しよう!