亀裂

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2007年 11月15日 午前6時50分  その日もいつも通りの朝を迎えた。暑くもなく、寒くもない気候に身体が馴染んでゆく。  だがついこの間、停学生活を明けたばかりの俺には、自主的に起き上がる、という選択肢が無かった。  微睡みながら、布団の柔らかさを味わう。すると再びの眠気が、私を天国に連れていこうとしてきた。 「いつまでもだらだらしてっと遅刻するぞ!!」  と、母の警告が頭に響く。正直のところ聞こえないふりを決め込みたかったのだが、母に迷惑をかけるのも気が引ける。  まだ完全に開かない瞼を擦りつつ、のろのろと起き上がった。 .
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