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計算がパァになったことの方がショックで何故いなくなったのかは、あまり気にしなかった。 この時間に終わるのは、多分女子ソフトの子たちだから明日聞いてみよ~♪ なんて、恐怖も忘れてケータイをしっかり制服のポケットにいれて、電気を消して去ろうとした時だった。 「…ぁのっ…」 本当に小さな声だったから、こんなに静かでなければきっと聞き逃してただろう。誰かが教室にいる。 ヒトのいい凌は条件反射で振り向いてしまった。 教室には、やはり女子生徒がいた。 さっき去ったと思ったはずの少女が……。 「あのっ…」 今度ははっきり聞こえた。 …………… 思考が停止してしまった。ただ立ち尽くした。だんだん、思考力が回復してくると恐怖がわいて…くる?かと思ったらわいてこない。 ただ、あっ出た。って感じ。 目は点だが… 「あのっ…えっと…いきなりですみません」 「いえ。」 んっ?なに俺普通に挨拶してんだ? 目の前にいるの幽霊だろ?でも、どっかで見た気が…… 「私、24HRの大場初音って言います」 大場…大場…あぁこないだ事故に遭って死んだって噂の… って!!うおぃ!!やべぇよまぢユーレーだよ!! 逃げるべき?!逃げるべきだよなこれ??
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