手術

2/4
879人が本棚に入れています
本棚に追加
/394ページ
妊娠した! ドキドキする。 いつもと違う気分♪ …とはいえ、前から何度も何度も買っては試していた妊娠検査の棒が陽性を示しただけなんだけど、うれしかったなぁ。 妊娠したら読む本を隅々まで読み、それでも足りず、ネットでも色々調べまわり、それでも落ち着いていられない程うれしかった。 そして、喜び勇んで選んだ病院から紹介された大学病院で、言われた。 医者「今日入院してもらうことになります。ご家族は何時くらいにいらっしゃれますか?」 すでに、最初の病院で妊娠はしているが、赤ちゃんが子宮に確認できないので手術しなければならないかもしれないとは言われていたけれど、私は怖くて悲しくて涙が出てきた。 子宮外妊娠で、いつ破裂してもおかしくない状態だったのだ。仕方がない… 仕方がないんだけど、諦められない。 私「先生、現代医学では、この子を子宮に移してあげることはできないんですか」 先生「残念ながら…」 (この子の命がなくなり、そして私の命が助かるのか…) ひどい罪悪感を感じた。しょうがないのだとわかっていても心はごめんなさいでいっぱいだった。 そして、死んでいく我が子のことよりも、突然降ってわいた手術が怖かったそんな自分がすごく嫌だった。
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!