15人が本棚に入れています
本棚に追加
白いシャツにスエットの青田が満面の笑みで出迎えてくれた。
「めかし込んできたね。どうぞどうぞ」
適度に散らかっている男の一人暮らしの部屋に翔はドキドキした。
ベッドにはかばんとデニムが脱いだままおかれ、小さなテーブルにはタバコがいっぱいの灰皿とビールの缶が二つ。
「そうだ、まだ名前知らなかったね… 俺は青田亮、君は?」
「林田翔です」
ぎこちない会話が続き、出されたピザにも手はつけず、重苦しい空気が続いた。
「迷惑だったのかな?いきなり誘って…」
困り果てた顔で、青田は翔の顔をのぞきこむ。
最初のコメントを投稿しよう!