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青田は翔の百面相に大爆笑していた。
翔は顔を真っ赤にして、青田に向かって会釈した。
青田は手で「待って」と合図して、部屋の奥へ向かった。
――今、暇?――
ホワイトボードに書かれた文字に、翔は頷いた。
――よかったらこっちこない? バイト先でもらったピザやケーキあるよ!
突然の誘いに、翔の心は跳ねあがった。ひそかに憧れていた青田に、誘われて気持ちは高鳴るばかりだ。顔一面に広がる嬉しさを精一杯隠し、わざとそっけなく頷いた。
――着替えてから行きます――
ノートに書いて窓ごしに見せると、一瞬怪訝な顔をした青田は、その後大爆笑して、オッケーサインを出した。
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