紅いヒトミ

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 「……瞳」  不意に匠が俺の顔を覗き込んで呟いた。  「…瞳、紅くなったね…僕のせい?」  少し背伸びをして首を傾げながら匠が云う。   匠は俺が吸血鬼だということを知っている。吸血鬼の掟も…匠は知っているのだ。   「…僕も同じ吸血鬼だったらよかったのに…」
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